BLOG社員ブログ ディジぶろ
2016年07月13日
Bluetoothについて(4) - プロファイル –
今回はBluetoothのプロファイルについて紹介します。
■Bluetoothのプロファイルとは?
プロファイルとは、Bluetooth通信を行う上でのプロトコル(取り決め)のことをいいます。プロファイルにはいくつか種類があり、それぞれプロファイル毎に通信できるデータの種類・用途が異なります。例えば、音響機器との通信の場合、音声データを扱うためのプロファイルで通信を行わなければなりません。
また通信を行う機器の双方が同じプロファイルに対応している必要があります。
■プロファイルにはどんな種類があるのですか?
プロファイルには、音声データを扱うものや医療機器向けのものなど様々なものがあります。ここでは、弊社製品でよく使われるデータ入力に関係するプロファイルをいくつか紹介します。
- SPP
- HID
- GATT
- HOGP
■SPP(Serial Port Profile)
仮想シリアルポートを用いてデータの送受信を行うプロファイルです。
SPPで通信を行うことにより、シリアル通信(RS-232C)と同様のやり取りをBluetooth経由で行うことができます。
ただし、SPPで通信するためには通信データを制御するためのアプリケーションが必要です。
■HID(Human Interface Device profile)
キーボードやマウスといった入力装置のデータを通信するためのプロファイルです。
HIDで送信されたデータは、キーボードからの入力データと同じように扱われます。
通信データを制御するアプリケーション等は必要なく、接続すればすぐにデータの通信が行えるという利点があります。
入力装置を扱うという性質上、双方向の通信はできません。
■GATT(Generic ATTribute profile)
GATTは、Bluetooth4.0からサポートされたプロファイルです。
GATTでは、複数の種類のデータをやり取りでき、またデータの定義についても各種機器ごとに任意に決められます。
例えば心拍計の場合、心拍数データを定期的に送ったりバッテリ残量を通知するといったような使い方ができます。
■HOGP(HID Over Gatt Profile)
GATTプロファイルをベースとして、HID機能を持たせたプロファイルです。
機能自体はHIDと同じですが、Bluetooth LowEnergyであるためHIDよりも省電力に通信を行うことができます。
次回は、Bluetooth搭載機器に関して御説明致します。